藤沢市役所5階には屋上庭園がある。昨夜から降っていた雨が上がり、5月上旬並みの気温と、丘にそびえるマンション、それと高い青空が心地良い景色を映し出してくれていた。

建物のルーフバルコニーや屋上を緑化する事は良いことだと思うし、また行政としても緑化に関する条例があり、藤沢市の場合、特定の用途地域に建物を新築・増改築する際には、屋上緑化か壁面を緑化しなければならない事になっています。

ただ、漏水原因調査や防水改修工事の事を考えてしまうと、どうしても無機質なシート防水やアスファルト防水の仕上げを望んでしまい、管理面だけの合理性を求めてしまいます。

マンションのルーフバルコニーに、区分所有者や居住者がタイルや木工で素敵なデッキを形成しても、大規模修繕の際などには撤去を求められてしまうし、下階への漏水原因を疑われる場合などがあるので非常に厄介です。また、植物の根っこや土などが、排水溝を塞いでしまう事も良くあるので、日常的な管理も重要になってきます。

建物新築時の設計で、使い勝手が良く、緑化性能と改修時にも容易な施工性を確保した、ルーフバルコニーや屋上を産み出して欲しいと思うのですがどうでしょうか。


藤沢市役所5階吹き抜けより撮影